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なぜ新聞でなくてはならないのか?

今、企業の出すお詫び広告は増加の一途をたどっています。でもそこで疑問点。お詫び広告はなぜ新聞なのでしょうか?WEBや雑誌ではいけないのでしょうか?新聞にお詫び広告が出稿する理由を考えてみましょう。

一般的に新聞は社会に対する影響力が大きく、その提供する情報は社会的意義があるものだととらえられます。日本新聞協会のデータ(日本新聞協会広告委員会『クロスメディア時代の新聞広告』2006年)によると、新聞が情報源として欠かせないと答えている生活者は全体の53.6%、また、社会に対する影響力があると答えているのは53.4%となっています。テレビ(民放・NHKともに)は46.7%、インターネットは26.9%であるのに比べ、影響力が大きいことがわかります。それは記事だけではなく広告も同様です。他媒体の広告と比べると新聞広告が信頼できると答えている人は52.2%と最も高い結果となりました。

行政においても重大な製品事故情報を公表するメディアの一つに、国や都道府県などの運営するホームページと並んで新聞を選んでいることからも伺えます。実際に読者から新聞社に寄せられる電話や手紙、電子メールによる問い合わせには「新聞に載っている広告だから信頼した」という声が多くあり、読者は新聞広告に対して記事と同じように信用する傾向があるといえます。

お詫び広告に新聞が選択される理由は主に次の3つに分けられます。

1.ニュース性
2.高い信頼性、強い説得力
3.宅配制度によってリーチ(到達)が広く的確に家庭に届けられる

1.の「ニュース性」については雑誌の比ではありません。毎朝届けられる媒体はテレビ・ラジオやインターネットと同様に、毎日更新される媒体です。読者も毎日チェックする習慣がついている媒体であり、またテレビ・ラジオと異なりニュースソースとして時間を拘束されません。読みたい時に読める、そういった特徴は商品回収といった場合の多いお詫び広告にはうってつけといえます。

2.の「高い信頼性、強い説得力」は、前章で述べた通り社会的意義の強い媒体という認識があり、テレビ・ラジオと同様信用できるマスメディアといえます。また、雑誌やインターネットと異なり、広告の持つ説得力は、消費者に対するお詫び広告に最適です。

3.の「宅配制度によってリーチ(到達)が広く的確に家庭に届けられる」については他に無い「宅配」というスタイルを持ち、各家庭、職場、学校等へ届けられ、電源を不要とし持ち運びできるという利点があります。雑誌やインターネットと異なり年齢・性別を選ばない媒体特徴から、各家庭内や職場での読者数・広告効果は購買数を上回ることになり、お詫び広告による告知に効果的です。

つまりニュース性については雑誌を上回り、テレビ・ラジオに比べ媒体に拘束されない利点を持ち、雑誌やインターネットよりも信頼感と説得力を持ち、家庭や職場に宅配され、持ち運びが出来、年齢や性別を選ばないという、お詫び広告には最適な媒体といえます。

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